自走力とは?

 

はじめに

 

ベンチャーから独立して人事の仕事をしはじめて何年か経つけど、

どんな会社でもよく聞くキーワードっていくつかある。

その中に「自走力」というものがある。

 

企業や人によって若干意味が違ってくるけど言葉の通り

「自ら走れる力」のことだと思う。

 

これを育成のテーマにおいている会社も少なく無いし、

実際"自走力の塊"みたいな人材は組織にとって超助かる存在である。

 

今回は、ベンチャー企業で3年働きフリーランスで人材育成を支援してきた自分が考える

"自走力とは何か、なぜ大事なのか、どうしていけば身につくのか"

というところを言語化してみる。

 

 

自走力とは何か?

自走力ってのは自分で走れる力ってことで、僕なりには

「自分で意思決定を行い行動を起こす」

「自分起点で物事を進める」

力のことだと考えている。

 

例えば自走力が無い人は仕事で手が空いた時に上司に

「次は何をすればいいですか?」と聞く。

まぁ正直言えばこれでも自走力はある方かも。

本当に無い人は手が空いたまま無為に時間を過ごし、

上司から「今日何してたの?」と聞かれると

「仕事がなかったので何もしていません」と答える。

 

自走力がある人ってのは自分で仕事を見つけることができる。

手が空いたら「次これやりますね」とか、

そもそも手があくことを想定して別の業務も既に引き受けていたりする。

まぁもっというとそもそも仕事は依頼されるものではなく

作りだすものだと考えていると思う。

 

自走力がある人ってのは放っといても走り続ける。

これが上司にとってどんなに助かる人材かは理解しておいて欲しい。

ずっと気にかけてないといけなかったり、何かこちらから言わないと動かない人間なんてコストかかって仕方がない。

僕が上司だったら単純作業をこなす機械になってもらうしかないなと考えるかも。

ただそういう人に限ってそういう状況で文句しか言わないけど。

(過去の僕がそうだったからすごく気持ちは分かる汗)

 

自走力とは放って置かれても走れる力だ。

そういう状況で自分で物事を考え進めることができる力。

ちょっと曖昧だけどそういうことだと思う。

 

なぜ大事なのか

ちょっと上と内容がかぶるかもしれないけど、

まず人に余計なコストをかけることがない。

自分で走ってくれるからずっと気に掛ける必要がない。

自走力がない人ってのは人に決断や行動を委ねるから、

要は別の人の時間が奪われているということである。

当たり前だけど自分がやることなんて自分が考えて決めた方がいい。

本人しか知らない情報とかモチベーションとか色々あるし。

 

あと自走力っていわゆる習慣に近いので、

全部自分で決めることができるようになるんだよね。

逆に自走力がない人はあらゆる物事を人に委ねてしまう癖がついてる。

だから人生の決断とかでも人に委ねてしまってもやもやしたり、

突然後悔が襲ってくることも十分ありえる。

会社としても自走力がない人には、切り分けたいわゆる作業をお願いし続けるしかなかったりする(依頼しつづけないと動かないからね) 

 

 なので人のためにも自分のためにも自走力はあった方がいいです。

 

どうしたら身につくか

大きく分けると、「組織の中での自走力」と「自分の人生の中での自走力」はちょっと違うんだけど、どっちにも言えるのは

ゴールと現状をクリアに把握していること

が一番大事だなと。

 

自分から動けない、自分だけで走れないっていうのは結局どこに向かっていいのか分からないってのが一番だなと。

動き方とか走り方なんて聞けばすぐわかるからね。

 

だから受け身とか受動的とか言われる人、自分でそう思う人はまずこういう質問を自分に投げかける癖をつけてほしい

「この組織はどこに向かっていて、今どの辺にいるのか」

「この組織の本当の目的はなんなのか」

「自分はそもそもどうなりたいのか、それと比べて今どんな感じなのか」

「今やっていることはそもそもなんのためにやっているのか」

 

かなりざっくり説明したけれどこんな感じ。

もし何か質問とかあったらいつでもコメント投げてください。

 

ちなみに自走力を身につけるのにいいなあと思った本がこちら。

いわゆる「自分で課題を設定する力」を身に着けられる本です。

ついつい正解を探してしまう人、勉強はできたのに仕事で苦労している人

頑張っているのになかなか成果が出ない人などにもオススメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャリアのふりかえり

いま私はベンチャー企業の組織開発を請け負っています。

業務委託で複数、みたいな感じです。

そして今回は自分のキャリアを振り返ろうとそういう記事です。

 

まず自分でもこんな形で働くとは思ってなかったので謎解き要素もありつつ...

あと業務委託になるとプロジェクト毎とかでジョインする形になるので、

転職よりシビアに経験とかスキルセットを見定められたりします。(たぶん)

なので職務履歴書的なもののかわりにもできればいいな。

 

赤の他人から見たら全く面白くない記事でしょうが、

人の人生に興味がある方は読んでみてください。

 

遅すぎた新卒の就職活動

ここまで振り返る意味あんのかとも思うけどスタートラインはやっぱりここな気がする

関西の私大で経済学部でしたのでまぁなんかこう文系によくいる感じの就活でした。

当時はベンチャーもちらっと見てたけどなんとなく大企業に行きたかった。

周りが有名でっかい企業に内定もらいまくってた影響も今思うと大きかった。

 

ただちょっとスタートが遅すぎて(笑えないレベルで)

気づいたら気になってた企業の選考が結構終わってた。

(本当に自分の悪い癖で今でも悩むくらい)

だから今からでもいけるとこの中でみたいな気持ちもあった気がする

 

そんでいわゆる「企業選びの軸」ってのを考えたんだけど。

当時は音楽で飯が食えないならもうなんでもいいやって感じだったので

今思うと相当よくわかんない思考の末に

まずは「コミュ障を克服したい」という軸ができあがった。

(これは1年後に死ぬほど後悔することになるんだけど)

 

コミュ障がなおる仕事に就こう

「コミュ障を克服したい」と思った自分がどうしたかというと

「あ、営業やったら強制的になおるんじゃね」と考えた。

うん、そんな頭悪い奴いねえだろというくらい短絡的で意味が分からない。

まぁ当時はなんでもいいからなんかこう頼れる軸が欲しかったんだろうな。

 

じゃあ何を売ろうか、となったときにやっぱ好きなものがいいよねってことで

音楽を扱う会社の営業職を第一志望で就活。そして無事通過。

なんとか第一志望(あくまで相当手遅れな状況で探した中で)に就職することになります。

 

1年で辞めることになった営業

まぁこんな流れで会社に就職したやつがその後どうなるかは想像に容易い。

弱みを仕事にするなんてやめたほうがいいに決まってるからね。笑

毎日周りができることができずもがき苦しむ日々。

それでもあらゆる手を使って営業成績だけは維持してたけど、

とあるタイミングで上層部の人と喋った時に

「とりあえず今の営業を10年くらい続けることだよ」

と言われてぷつんと糸が切れた。

 

地元は関東だったのに配属が大阪だったのも地味にしんどくて、

やめて東京いきますすみません!!と言ってから1ヶ月くらいでやめた。

んで次の会社を1ヶ月探すことになる。

 

怖かった1年目での転職とベンチャーへの入社

でもやめる前って結構悩んだ、というか相当に悩んだ。

だって石の上にも3年なんてよく聞いてた話だし、

なんか自分の中でも逃げ出してる感があってかなり躊躇った。

ここで辞めたら社会不適合者の烙印を押されるんじゃないかとか、

次の就職先なんて見つからないんじゃないかとか。

何より親になんて言おう...なんて迷いに迷いまくった。

 

でもねえ、結局のところとにかく辞めたかった。

だからやめるって伝えた。今でも間違ってはないと思う。

決めた時と行った時、すんごいスッキリしたのを覚えてる。

 

んで次に転職活動。

さてどうしたもんかと考えてたけれど、

とりあえず大手企業とベンチャーどっちも受けてて、

「うーんやっぱり大手企業のがいいのかな」なんて思ってて、

今思えば自分が一番嫌いだった大企業病にかかってたんだなと。

 

やっぱ大手企業のがかっこいいと思ってたし、親にも誇れるし

同級生とも対等に喋れるだろうしみたいな見栄があったと思う。

 

ただベンチャーの人と話してみてちょっとずつ惹かれていったんだよね。

当時は「裁量」「自由」「責任」「成長」なんて軽い言葉で惹かれてたとは思うけど、

自分にとってはかなり魅力的にうつった。

 

 

つづき執筆中