コミュ障営業マンが経営企画室で独立するまで

いま28才で、去年から経営企画室の請負で独立しました。

振り返ると今の仕事をするまでに色々あったなと思ったので備忘録がてら書きます。

 

新卒でバリバリの営業会社へ就職

まず説明しておくと、僕はコミュ力が圧倒的に低かったわけですね。

初対面の人と話すなんてマジで無理だったし、電話とかも超苦手。

ナンパとかだって今でもできないし、今でも人と話すことに不安があるくらい。

 

ただその時僕は強烈にコミュ力に憧れていて、これがないと社会で生きていけないと思った。

なのでコミュ力克服のために営業をしようと思い、激しめの営業会社に入りました。

研修では飛び込み営業なんかもやるくらいのとこ。

法人営業だったけど勿論テレアポしないと商談はとれない。

 

結論、コミュ力同士の戦場。あえなく撤退です。

教訓:苦手を仕事にしようとすんな、舐めるなよ

(当たり前です、バカだったんです)

 

ただ営業は本当に経験してよかった。

お金を稼ぐことの大変さ、コミュ力の改善などなど。

会社にはほとんど何も返せなかったけど....ごめんなさい

 

1年でWebベンチャーへ転職

さてここで改めて何をしよう、と思っても営業経験者が受けられる転職先ってだいたい営業なんですよね。

何よりたった1年でやめてるわけだから相手から信頼を得づらいったりゃそらもう。

しかもコミュ障なんですから面接も苦手中の苦手なわけですよ

でもそんな中である1つの会社が、未経験でWebマーケ職で採用してくれました。

 

ベンチャーだったので最初から大きな広告費のかかるWeb広告運用を任せてもらって、

広告管理画面に張り付いて、HTMLいじったり画像加工したりツール入れたりスプレッドシートいじりまくったりと、もうとにかく何でもやりましたね。

おそらくここの仕事が僕の社会人の基礎を作っていると思う。

自分のアイデアが形になったりお金になったり手痛く失敗したり。

しんどかったけどいろんなことを学べた。

 

ただここでも後半に成果が出せなくなっていき、とあるミスで完全に落ちる。

300万くらいの損失だったかな....(本当にごめんなさい)

コミュ力が低い1つの要因になっているメンタルの不安定さがここで炸裂。

この会社にいても迷惑をかけるだけだ、と思い辞職の意向を伝えると

「他の部署に異動してみなよ、IT部門とかはどう?」とのお声が。

結果的に3年間働いたこの会社は超絶いい人たちの集まりで、この後なんども人生を救ってもらうことになります。

 

結果を出せずエンジニアへ転向

さて、またしても未経験部門への転向。

最初はPC関連の簡単なセットアップから、徐々にエンジニアっぽい仕事へ。

iOSアプリ開発の講座を会社のお金で行かせてもらいつつ、

企画したiOSアプリの開発に着手、も頓挫。これも自分のせいなんだけど...

社内ポータルの制作を行いつつ自分の中で迷いが芽生えていき

「結局この会社に何か返せたっけ、このままだとぶらさがってるだけでは?」

と思っていると今度はなんと社長から

「経営企画室という部署で人が欲しい。異動してみないか。」

今思うとこれがそれまでと今の道を大きく分ける分岐点だった。

社長、本当にありがとうございます。

 

経営企画室へ異動

この時なぜ異動させてくれたのかは実は明確に聞いてないんだけど、

おそらく当時の上司と社長が自分にチャンスを与えてくれたんだと思う。

 

が、結論でいうとこの半年後に辞めます。

振り返ってみたら人の恩を仇で返し続けてる奴だな....と自分でも思います。

(いつか恩返ししますすみません)

 

経営企画室では社長と近いこともあって、とにかく目線が全社に向くようになった。

特に当時は組織関連の課題が多く、組織を扱う仕事をたくさんやった。

マネージャー陣と会話する機会も多いし、外部のコンサルの人とも接しなきゃいけない

現場を巻き込まないと前に進まないこともほとんどで、当時部下のインターンもいたのでそのメンバーの成長速度をマックスにしないといけない。

難しい課題にたくさん直面してたくさんの人からの信頼を失って(実際には自分がそう思っていただけだった)たくさん失敗して、それでも進まないといけないから進むみたいな毎日だった。

結果的にあまりにも自分の仕事がうまく回せず周りに迷惑をかけているという確信を持って退職を決意した。

この時は正直今まででいちばん悔しくて、いつか返したいと思っていた恩を返せないまま辞めるのは絶対に違うと思っていたけど、もうそんなことも考えていられないくらい暗い気持ちになってしまっていて(多分営業と2部署の失敗体験に引っ張られながら)、ごめんなさいと伝えて辞めました。

やめるとき、最後の納会で優秀社員賞に選ばれて少しでも返せたのだろうかと思って思わず号泣してしまった。

改めて

こうた、しんさん、しもさん、木村さん、飯田さん、世一さん

本当にありがとうございました、皆さんのおかげで自分は今も生きています。

 

転職先を絞りきれず複業〜フリーランス

ここで一旦休憩を取ることになります。

自分が社会に役に立てることって何だろう、と

本当にやりたいこと、送りたい人生は何だろうと考え始めるのはその後。

 

この時、経営企画室という経験でいくつかの会社にいいお話をもらえました。

でも僕はやっぱりどうしても自信がなくて、せっかく採用してもらったのに結果を出せずまた辞めてしまう流れはもう嫌だ、と。

なのでとりあえずインターンみたいな形で最初働かせてください、というお願いをして回ってみた。

すると以外とこれがするするっとうまくいき、いくつかの会社に業務委託で入ることになる。

これは運が良くて、経営企画室という部署に1人張るにはもう少し売上が必要だけど、実際前に倒さないといけない仕事もある。という会社が実際結構あってそこにするっと入れた感じだった。

そこからは経営企画室の業務をフリーランスとして受けるようになっていった。

というのが今までの流れです。

 

逃げや流れに塗れたキャリアで人に話すのは本当に恥ずかしいけれど、

人に恵まれて今の自分があります。

これから先は恩返しのターンに入りたい、マジで。

 

今の会社や仕事で悩んでいる人がいたとしても僕は的確なアドバイスができないけれど、こんな人間でも今はなんとなく人の役にたてている感覚は持ててます。

 

ただ、こんなしょーもないキャリアを積んだからこそ人の話を聞くことはできると思っています。

悩んだり迷ったり、息をしづらくなっちゃったり、追い詰められてしまったり

仕事にポジティブな感情を持てていない人はぜひ一度お話しましょう。

コーヒーくらいだったら奢れるかなぁ。

 

いや、酒飲みたいな。飲みにいきましょう。