だいたいの会社にはビジョンがあるけれど、
大きく分けて2つのパターンがある(なと個人的に思う)。
1.目的としてのビジョン
会社が成し遂げたいこと、社会に対して与えたい影響、こういう主体でありたいみたいなのが設定されてることが多いけれど
これは会社にとって"目的"としての役割を担う。
全ての行動の目的がここに繋がっている、みたいな感じ。
事業も人も会社も全てこのためにあるよ、という。
これが機能するには相当な浸透や共感が必要なので結構難しくて、
経営者がそう思っていても現場には伝わってないことがほとんど。
でもこのビジョンが素敵な会社は素敵だなって純粋に思う。
2.手段としてのビジョン
これは後付けの場合が多くて、何か別の目的のために設定されてることもある。
例えば創業期にうまくいっていた組織がうまくいかなくなった時に
ビジョンを設定するってのはよくある流れ。
ここで本当にそもそも会社として何を目指してたんだっけみたいなのが表現されていれば1のように目的としてのビジョンになるんだけど、そうじゃない場合もある。
例えば今儲かってる事業にもっとモチベーションを感じてもらうためだけのビジョンとか、採用広報的に魅力的なビジョンを設定するとか。
こっちは悪いわけではないんだけど、なんとなく本質じゃないなと感じる。
でも結構多いんだよね。
この2つのどちらが正義なのかという議論はどうでもいいんだけど、
会社を選ぶ時にビジョンを大事にしてる人は2の会社に気をつけて欲しい。
本気でそのビジョンを成し遂げようと思ってないからそこに共感してもいつか矛盾が出てくるし
(細かいこと言うと1でも矛盾が起こることは全然ある)
あくまで別の何かを成し遂げるためのものだから最上位概念にはならない。
だからいつか「あれ、なんか違うな」という感覚に陥ると思う。
とくに結論の無い話だけど、会社選びの時にちょびっとでも参考になれば。
おわり