"自己肯定感"なんていらない

自己肯定感というキーワードがよく聞こえてくるようになった。

なにかモヤモヤとしたものを抱えながら生きている人なら、

調べてみたり本を読んだことがあるかもしれない。

 

自分も自己肯定感がかなり低い方で(そのくせプライドは高いが)

それで悩んだ時間も長かったし勉強してきたので、

なんとか獲得できないか奔走していた時期もあった。

 

加えて僕は企業の人事なので仕事上で取り扱うことも多いのだが、

今のところの結論は

"自己肯定感なんて必要ない"

です。それについて殴り書いてみます。

 

 

そもそも自己肯定感とは?

自己肯定感とは何か。

これは結構難しい問いなんだけど、一般的に語られているのに近いのは

 "自分という存在自体に価値があると判断している感覚"

かな。

前向きに受け入れている、いいものと捉えている

みたいな表現でも間違ってはないかな。

似たような言葉としては

自信、自尊心、自己効力感、などがあるけれど

どれも微妙に意味や使い方が違うので気になる方はこちらの記事へどうぞ。

自己肯定感とは? 自己肯定感が低いとどうなるの? - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

 

自己肯定感はなぜ大事だとされているのか

自己肯定感が高いといいよ、というよりは低いと弊害があるよ、というのが正しいと思う(あくまで私見ね)

例えば自分を肯定的に見れないと

・頑張っても仕事うまくいかないだろうな

・どうせあの人は自分のこと好きになってくれないだろうな

・この失敗はやっぱり自分がダメな人間だからだ

みたいに、全ての原因を自分というダメな存在のせいにして、

かつそれは変えられない事実なので何をやってもダメなんだ

みたいな人生になってしまう。

 

一方自己肯定感が高ければ

・頑張れば俺はきっとできる

・どうしたら自分のことを好きになってくれるだろう

・この失敗を活かして次は頑張ろう

というように、次の行動に向けた思考が働きやすい。

 

つまり自己肯定感が低いと行動のやる気を失わせる思考が働き、

高いと行動を阻害する思考が働きにくくなるんだな。

(ちょっとだけ極論ね。詳しくはちゃんと本とか読んでね)

 

じゃあ自己肯定感は高い方がいいし、高めたい!となるのが自然。

だけどそんなに簡単なことじゃないんだ。

低い人には痛いほどわかることだけど、これがとっても難しい。

 

自己肯定感を高める方法はたくさんあるけれど...

自己肯定感を高める方法は色々あるらしいし、調べればすぐに出てくるが

正直にいうと自己肯定感低いマンの俺からすれば

「それができりゃ苦労しねえよ....」

という内容ばかり。

それに結構周りの環境にも影響を受けやすいので、

特に大人になってから高めるのは結構至難の技。

というか"あ、無理だなこれw"と俺は思いました

(なかなか高くならなくてめちゃくちゃしんどかった)

 

色々試してみてむずいなっていうのももちろんあるけど、

自己肯定感って要は自分を好きになる必要があるなと思ったんです。

よっしゃ〜と最初は意気込んでたけど、ふと冷静になって考えた時、

"そもそも嫌いな人を好きになれって言われて好きになれるのか...?"

となったわけです。結果、俺は無理だなと思いました。

 

結論①:自己肯定感は無理に追い求めなくていい

なので結論、一旦そんな難しい感覚は無理して追いかけなくていいと思います。

使うエネルギーと実現可能性とか得られる効果がアンバランス過ぎる。

自己肯定感が低い人が高くしようとすると難易度が高いから挫けやすくて、

その挫ける度に自分に失望するから、より低くなってしまう可能性とかもあるし。

何より得られないものを追いかけるのってめちゃくちゃしんどいのよ。

経験がある人もいるかもしれないけど、追いかけてる途中がとにかくしんどい。

死ぬまでに手に入るかも分からない。だったら幻だと思って一回捨ててしまおう。

自己肯定感は蜃気楼のようなものだ。

 

補足:絶対に無理だと思ってる訳じゃなく、あくまで低い人が高めるのは難易度が高く時間もかかるので俺はコスパ悪いなと思って一旦諦めた、ということです

 

 

代替案

でもやっぱり辛い人生はどうしても嫌だ、困る。

自己肯定感をあげなくてもなんとかマシな人生にならないかな?

と考えてきたことを以下に追記します。

 

 

①自己受容力をつける

自己肯定感の獲得が難しいのは、スキルというより価値観や感覚に近いってのも理由としてあると思う。

なので代替可能なスキルをここで紹介する。

 

"自己受容力"という言葉を聞いたことがあるだろうか。

英語だとセルフコンパッションかな。

(これについて学ぶのにはDAIGO先生のYoutubeがおすすめです)

 

自己受容力とは"あるがままの自分を受け入れる力"である。

 

 

うん、そう。ここで自己肯定感の低い人は

「ありのままの自分を....無理ゲーっぽいなこれも...」ってなる。

俺もそうなったけれど、これは確信をもって言える。

あくまでこれは思考力なので、技術として身に付く。間違いない。

そして何より少し上達するだけで人生が楽になるので、

ずっと耐えてやっと前進、みたいな修行でもない。

ぜひこの技術を少しだけでも身につけて欲しい。

 

 

ここで大事なのは"受け入れる"ということ。

受け入れる、というのは決して肯定するわけではない。

例えば

・サボり癖がある

・すぐに飽きてしまう

・すぐにイラついてしまう

・すぐに人と比べてしまう

・時間を守れない

・人の目を気にしすぎてしまう

みたいなのが自分だったとする。

(全部自分のことなんだけど書いたら若干落ち込んだ)

 

こんな自分を好きになれ、ってのはまぁまず無理だと思う。

だから好きにならず、肯定もしない。

でも"嫌わない"、"否定しない"、"それが自分だと受け入れる"。

これができると、心がスッと楽になる。

 

 

すみません疲れたので後ほど追記します...

 

 

 

 

 

【逃げの転職】新卒で入った会社を1年で退職した話

僕は新卒で入った会社をぴったり1年で辞めました。

当時はすごく恥ずかしいことだと思っていたし、割と病んで辞めたのであんまり振り返らないようにしてたのですが

そろそろ過去に決着をつけていかないと健全な生活が送れないんじゃないかと思っているので、ここに供養したく書き出しています。

 

就活から入社まで

僕は関西の4年制の大学の経済学部だったので、いわゆる総合職という間口であれば大体が会社選びの対象だった。

周りは割と大企業志向だったので銀行とか商社とか広告代理店みたいなところを目指す人が多かったし、自分もその辺はなんとなく受けた。

でもまぁコミュニケーションがかなり苦手だったのもあって就活はあんまりスムーズにいかず結構苦労した。まぁそれはいいとして

 

当時かなりコミュニケーションに課題を感じていたので、

「このまま人と円滑な会話ができないと生きていけないかも」

という思いでなんとか能力を伸ばせないかばかり考えていた。

 

だから

「あ、そうだ、営業とかやったらコミュ力伸びるかも!営業やろう」

ということで営業を目指すことにしました。

そしてまぁ売るなら好きなものがいいなということで音楽系。

そこに無事に受かり、入社することになりました。

 

補足:

就活が苦手、と感じている人には色んなタイプがいると思うけど、

喋ることがあんまり得意じゃないとか、嘘をついたり作り話が苦手な人は、心から行きたいと思う会社を探すことから始めてみるといいと思う

そうすると面接でも事前に用意した内容じゃなく心から言葉が自然と出てくるので頭の回転とか求められないし、変な対策もしなくて済みます

本当に行きたい会社を探すには徹底した自己分析が必要なんですけど、もし自己分析で困っている方がいれば相談してください、いくらでも時間作ります(暇です)

 

入社してからのしんどさ

僕が入社したのは割と昔ながらのTHE営業という雰囲気の会社で、

新規顧客の獲得がメインだった。

研修では飛び込み営業もやったし、アプローチもテレアポメイン。

こんなの入る前からちょっと調べれば分かるはずだけど、

入社する前は都合のいいところだけみようとしてたなぁとやや後悔。

 

まあやっていく中で結果が出ることもあって喜びの瞬間もあったけど、

基本的には毎日誰かと喋らないといけないし、知らな人に飛び込んでいかないといけない仕事だったのでコミュ障の俺にはかなりきつい仕事だった。

かかってきた電話に一番に出ないといけないってのもしんどかったな〜

(今も電話はできれば出たくない...)

 

辞める、を決めるまで

毎日めちゃくちゃ仕事がストレス、というのもあったしそれが続いていると人間心がおかしくなるもので心療内科にも行ったりして

(ここではADHDと自閉の傾向が発見されて、1つの転機にもなった) 

このまま続けるのは無理そうだな、と思ってから辞める理由を探し始めた。

 

辞める理由を探し始めた、というのは心のどこかで

「たった1年で会社をやめるなんてありえない、恥ずかしい」

という気持ちがあったからだと思う。

妥当性がなければ辞めちゃダメだな、と思っていた気がする。

 

辞める理由としてあがってきたのは

・数十年働いても給料があんまり上がらない

・労働時間が長い

・営業やってみて向いてない気がした

・10年くらい同じことをし続けるなと先輩を見て感じた

・関西から東京に戻りたい

・もっと変化の多い環境で働きたい

・自分の強みを活かした仕事がしたい

・楽しくない、どちらかというと辛いだけ

 などなど。

 

今みると辞めた方がよくね?とも思えるけど、

当時は「全部言い訳っぽいなぁ」という気がしてた。

だから理由を挙げ続けて辞めるべき理由をずっと探してた。

 

そして結局辞めることを決意したのはきっと

「今のしんどい環境から逃げたい」

というシンプルな感情からだったと思う。

 

上司に伝えたところ、

まぁ確かにしんどそうだししょうがないか、

みたいに割とスムーズに受け入れられた。

きっと自他共に居場所じゃなかったんだなぁと思う。

良い人もたくさんいたから育ててもらってすぐ辞めるのは心苦しいところもあったけど、やっぱ続けらんないわということで退職しました。

 

会社を辞めたい人に僕から伝えたいこと

ここからは「やめたい」と思った時に考えてみて欲しいことを書きます。

やめるべきかやめないべきかなんて本人次第だとは思うけれど、

なんかこう気の迷いとか、勘違いで退職してしまうこともあるなぁと思ったので。

なので「これだけは考えてみてくれ」というものを書いておきます。 

 

退職には色々な理由があると思うけど、大きくはこの2つかなと思う。

なので自分がどれで辞めたいのかを考えてみて欲しい。

 

1.ミスマッチ

これは自分と会社(もしくは仕事)の相性が悪いことによる退職。

こればっかりは会社は変わらないから自分が変わるしかないんだけど、

自分の大事にしている部分とずれていたら正直どうしようもない。

そしてミスマッチが起こる原因としても大きく2つかなと思う。

 

A.入社の時点でずれていた

これは自分のことをよくわかっていなかったり、面接官に虚言や誇張があったりすると起こる。

もちろん入ってみないと分からないことってたくさんあるしね。

 

B.働いてみて会社が、もしくは自分が変わった

入社した時はマッチしていたけど、社長や上司が変わったり会社の方針が変わったりなどでミスマッチになるパターン。

これは結構ベンチャーとかに多いし、そんなに珍しいことでもない。

そしてもっと起こりやすいのは自分が変わったパターン。

実際に働いてみて、いろんな人と接してみて、日々生きていて人間の考え方や価値観って結構変わるし、気づくこともたくさんある。

そうなると当然同じように会社が変化するわけでもないので、ミスマッチが進んでいく。

 

2.単純にやばい会社

これは問答無用ですぐ辞めるべき。

やばい会社っていうのは例えば法的だったり倫理だったりそういうのが欠如している会社のことだけど、自分がこの会社やばいかもと思ったらやばいです。

これに気づくためにはいろんな会社の人と話すことが大事なので、人に相談してみてください。

ネット上の掲示板とかで晒してみるだけでも気づけるかな。

 

この2パターンでどっちに当てはまるのかをまずは考えて欲しくて、

ミスマッチの場合はさらに掘り進めて以下を考えてみて欲しい。

 

ミスマッチの場合にも要素があって、もしかするとそのミスマッチは

同じ会社内での異動とかで解決する可能性もある。

 

大きく分けて

1.人と合わない

2.仕事と合わない

だと思う。

 

人と合わないの例としては

ex.社長や上司と合わない

これは多分やめるしかない。

けど、人間って結局深く付き合ってみないと分からないし、 

役職持つ人って立場上アウトプットが誤解されやすいので、

見極めるのはすごく大変かなと思う。

なんとなく合わないっていう感覚も大事だけどね。

ex.チームの雰囲気と合わない

ほとんどの場合、どんなに小さい会社でも全メンバーと接して仕事する人はいないので

普段一緒に仕事する人は限られてくると思う。

その人たちと合わないけど、他の部署には仲良い人がいる、とかだったら

異動したらもしかすると状況がいっぺんするかもしれない。

 

仕事が合わない例としては、

ex.長所を活かせない

例えばミスなくきっちり仕事を遂行するのが得意な人が、

曖昧で成果がわかりづらい仕事をするとうまくいかない。

もちろん逆もしかり。

自分の得意なことなんてないよ、と思ってる人も多いけど

得意って大体は"自分が意識せずに行っていること"の中にあるので

人に聞いてみるとわかると思うよ。

もしそういうものがなくても苦手なことはあるはずなので、

苦手を仕事にはしないように気をつけよう。

得意な人に任せた方が世界はうまくまわります。

ex.動機に共感できない

これはビジョン共感とかも含まれるけど、

"誰にどんな価値を提供しているか"

"どんな世界を目指しているか"

に共感できないと、金を稼ぐ雑用になってしまう。

もちろんそれでいい人はいいんだけど、どうせならちょっとでも

やりがいのある仕事がいいよね。(と筆者は思っている)

だからそこにあんまり共感できない仕事はやめておこう。

 

 

そしてもう1つ。

今の仕事を"やりたくない"という気持ちについて考えて欲しい。

なんでこんなに考えて欲しいって伝えたいかというと

それを通して自分のことを理解できるからなんです。

別にここまで考えるほど転職が重いものだとは思ってないんだけど、

やっぱり同じような転職を繰り返すのはあんまり得しないと思ってるので

いい機会だと思って深く考えてみて欲しい。

 

やりたくない仕事について気をつけて欲しいこととしては、

本当にやりたくないのかそうじゃないのかを問うて欲しいということ。

 

1.本当にやりたくない、自分の人生をそこに使いたくない

これはもう仕方ない。やめていいと思う。

だって自分の人生なんだからやりたくないことに時間を奪われちゃダメだ。

 

2.思うように成果が出なくて、進まなくてやりたくない

これは一旦立ち止まって考えてみて欲しい。

仕事してりゃ誰だって必ず停滞するタイミングがくる。

だってそんな簡単な仕事ばっかりじゃないもの。

うまくいかない時期って絶対にくる。まじで絶対。

でも人間って怖いのは、うまくいかないことを自分の能力のせいにはしたくないので

無意識に"俺はやりたくないから成果が出ないんだ"って思おうとするの。

これはねえマジで無意識だから自分では気づけない。

だからやりたくないと思ったら、うまくいってないからそう思ってるのでは?

と一度自分に問いかけて欲しい。

それを乗り越えた先に自分の人生があったり、

しんどくても頑張りたいという気持ちがあったりするのなら

一時的に目の前が暗くなっているだけかもしれない。

 

 

以降は気が向いた時に更新します

 

・すぐ辞めることのデメリット

完璧主義からの脱却という迷路で出会う矛盾と自分

最近すごく自分が完璧主義なんだなぁと感じる、というか昔から感じていたけど改めてそうなんだな...と思うことが多い。

 

どうせやるなら完璧にしたい。

完璧にできないならやりたくない。

どうせ完璧にできないんだからやめとこう。

完璧にできなかった、、、

 

いやこれ超疲れるじゃん。

完璧にできないって分かってるのに完璧主義から抜け出せないってやばい。

脳のバグ。面白い。

 

昔から割となんでも要領よくこなしてきたってのもあるのかもしれない。

うまくいかなかくなるとすぐ諦めちゃうけどね

 

 

話を戻すと、完璧主義ってどうやったら治るんだろう。

もしこの記事に解決方法を求めてきちゃった人はごめんなさい。

私まだ完璧主義から抜け出せてないです。

 

完璧にするってまじで無理、というか完璧という状態が幻なのにそれを追い求めちゃうって控えめに言って病気だよね。

世の中に完璧って多分人間が作り出すものの中では存在しないと思うんだ。

(限りなく完成度の高いものは存在すると思うけど)

 

脱線するが、正解を探す癖も結構強い。

なんかベストな選択や回答があるんだろうと常に探してしまい、一歩どころか何歩も遅れがちなところがある。

決める時も「絶対に最高の選択をしたい」という思いが強い気がする。

失敗に弱い心、っていうのもあるのかもしれない。

(失敗に弱い心って単純に失敗の絶対数=挑戦回数が少ないんだと思うけどね)

 

このあたりを近い話としてまとめて考えてみると、

理想や期待が高いっていうのもあるのかもしれない。

でもそのくせ自分に自信が無いみたいに思うこともあるし、

結局何者にもなれず何も成し遂げられないんじゃ無いか、

みたいに思うことも多い。

 

うーんいよいよ矛盾が強くあらわれてきたな。

 

 

あ、もしかすると人生に大きな目的がないから、

目の前のことの品質をあげることを目的にしないと前に進めないのかな。

わかりづらいなこの表現。

上位概念であるべきの"何か"が不在であるがゆえに、本来許容できるはずのそこに向かうまでの失敗や挫折に弱いのかな。

大きな目的がないから、目の前のことの品質をマックスにあげないといけないと思い込む、みたいな?

なんかおんなじこと言ってる気がするな

 

 

一応、形だけかもしれないけど自分のビジョンは言語化した。

この間。ベロベロのときに。笑

 

1.エンタメで世界を平和に近づける

2.パフォーマンスを出すためにも自由を勝ち取る

3.好奇心と思考力と感受性が武器になる

 

ここに向かってはいるはずだが、冷静に考えると生活と密には結びついてない。

行動全てがここに根ざしているわけではない気がしてきた。

(例えば歯を磨くとか、ゲームをするとか、朝まで酒を飲むとか)

 

 

 

むむむむ、話の方向が変わってきた

日々の生活を楽しむ、という目的もここに含まれないといけないのかな

4.日々の生活を全力で楽しむ

も追加すべき?いやなんかそういうことじゃないのか???

 

 

うーん。

てか久しぶりにこういう答えの出なそうな無駄な思考をちゃんとしたな。

なんかメンヘラ?とか考えるばっかが先行して何も進んでないみたいなのがいつからか嫌いになって、こういうこと考えるの自然とやめてたな。

 

 

話をやっぱり戻そう。

やっぱり俺の人生において完璧主義は何かと邪魔になっている気がしているから、いい感じに解決したいんだ。

そう、そこはブレちゃだめだと思うし、本当にそう思っていると思う

(思い込んでいるわけでもない、という確認)

 

いっぱい失敗してみれば変わるのかな?

でもこれずっとそう思ってるけど体が動いてないんだよな。

だから結局あんまりいい解決策じゃなさそう。

 

 

じゃあどうしよう。どうすべき?どうすべきという思考がもダメか?

うーん。

 

 

少なくとも、既に完璧ではないものに囲まれているので完璧でなくても本来は大丈夫なはずだが、自分が生産に関ったもののクオリティを担保したいという思いはすごく強い。

なんかこれは悪いことばっかりじゃない気がするけど、音楽においてこれは明らかに邪魔になっていて、作った物を表に出したくないみたいになってると思う。

 

じゃあ駄作でもいいからとにかく世に出してみるか?

いや、実際サウンドクラウドには20曲くらいマジでダサい曲が羅列されている。

そして品質が上がっている感じもほとんどしない。

(これはなんかFBがないから変化しないってのもある気がするけど)

 

 

 

ちょっとメタ視点の話をすると(メタってかっこよくない?使いたくない?)

この記事は試しに何の構想もなく、誰かに読まれるようにわかりやすくみたいなことも考えずに書き殴ったのだが、ここまで数分でかけるくらいにはアウトプットできている。

いつもこの精神状態で創作に向かえば良いのか?

(あ、そうそう完璧主義を脱却したいという背景は、音楽制作があまりにも進捗が悪いからなんです。好きなはずなのにね。)

 

ここまででもう2000文字近くになっていて、なかなか2000文字の記事を描こうとすると難しいので、この感じで何かを作るのは悪くない気がする。

あえて目的も理由もないまま、徒然な感じで。

 

 

とりあえずこの記事の執筆を通して学べたことはそれだな。

なんかもう深く考えず作り始めてみよう。

その中で何かみつかるかもしれない。

見つからないかもしれないけど、成果を期待するのもやめてみよう。

もしかしたら何か変わるかもしれない。

 

 

 

ここまで読んでくれた人は相当忍耐強くて物好きだと思うけど、

何か気付きがあってくれたら嬉しいです。

この記事の感じが読んでくれる人にとってどうなのか気になるけれど

(結局完璧主義が抜けてないという再認識になってしまった笑)

素直にコメントとかもらえると嬉しいです。

 

では次回。

(何考えてるか分からないと言われることが多いけど、脳の中で展開されているのはいつもこんな感じの思考です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謎の体調不良との戦いの歴史:僕の20代を奪った不定愁訴

25才の秋、ちょうど涼しくなったくらいだったかな。

当時Webマーケティングの会社でエンジニアをしていた。

ある日の朝、眠りから覚めて立ち上がると今までに経験したことの無いような激しい右側の頭痛、というか寝違えた痛み?みたいなものを感じて立っていられなくなった。

あまりの痛みによだれが出てしまうくらいで、すぐに会社に連絡し休みをとった。

この時は「寝れば治るかな」くらいに思っていたが、ここから僕の体調不良は30才目前の今まで、約5年間続くことになる。 

  

 

時系列での体調の変化

まずそれまでの僕の体調、というか状況について説明した方がいいかもしれない。

・新卒入社からの1年で転職

まず新卒で入った会社を1年で辞めているが、当時営業をしていてあまりにもしんどかったので心療内科に行ったところ「ADHD(特に注意欠陥)およびASD傾向あり、鬱とは断定できないが、いわゆる自律神経失調症と言えなくもない」という診断結果だった。

(傾向?かも?なんてハッキリしない結果なんだろう...と当時は思ってたけどそういうものらしい)

身体自体は社会人になってからぷくぷくと肥えていたので割と健康だったが、今思い返すと割と苦い味がするような精神状態だったと思う。

・転職先でちょっとずつ回復するも

そして転職した先のWebマーケの会社でも、おそらくそういう傾向が原因で割と精神状態はズタボロだったけど、めちゃくちゃいい会社だったのでちょっとずつ復活してきているところだった。そんな矢先に原因不明の、しかも今度は心ではなく身体に不調がやってきた。

・体調不良の変遷

最初はとにかく頭痛。死にたくなるほどの痛みが永続的に続く。

仕事もずっとは休めないので頑張って向かうが、痛みが酷過ぎて何もできない。

行ったその日にベンチで横になって「あ、気失いそう」と思って当時の上司に電話し、タクシーで病院まで連れて行ってもらった。

この日から僕の体調不良との戦いがスタート。

ここから徐々に悪化していき、痛みは右手親指まで広がっていき、一時期は痛みとそれによる睡眠不足やだるさで起き上がれず思考能力もほとんどゼロになり、ほとんど記憶がない時期もある。

結論からいうと現時点で「75%解決」。

毎日泣きながら、もう死んでしまった方が楽だと思っていた自分に見せてあげたい。

(完全に解決してないよ、と伝えると死んじゃうかも、当時の自分。笑)

それまでの歴史をみなさんに伝えることで、誰かの原因不明の体調不良の役に立てばいいなと思っている。

 

戦いの歴史 

1.医療 

まず頼るのはここだろう。

身体の方についてまずは片っ端から検査を受けた。

頭痛専門みたいなところとか、外科系や内科系も一通り。

特に大きな異常はないですねとか、筋肉をほぐす薬で様子を見ましょうとか。

ほとんどの場合は痛み止めを処方されるだけで終わったかな。

痛みを表現するならば「右側後頭部から首にかけての鋭い痛み」という感じで

筋肉かなぁとか腫れとか脳とか耳鼻科とか色々疑いはあったけど全て問題なし。

 

正直、ここで一旦心が諦めてしまった。

だってね、お金も時間もたくさん使って何も分からないし改善しなかったのよ。

体調不良ってお医者さんに行けば治ると思ってたから絶望だった。

医療に頼って分かったことは「原因不明」ということだけだった。

ここで既に1年くらい使っていたので疲弊してしまっており、

体調不良と痛み止めで戦う日々が続いていて、痛みにも慣れ始めていた。

 

あとは心の問題で身体に痛みが出てくる可能性もある、とのことだったがどんなカウンセリングや診察を受けても症状がよくなくことはなかったし、とりあえず鬱ですかね?みたいな結果ばかりだった。

(ちなみに鬱病で身体に不調が出るというのはよくあることで、身体に出ちゃうと結構深刻な状態みたいなのでそうなる前に病院に行くことをオススメします)

 

痛みに慣れ始めたころ、徐々にその痛みは右腕に広がっていき、痛みにほとんどのエネルギーを吸い取られ思考能力も低下。仕事もできず人に会えない時期もあった。

「このまま治らないかも。死んだ方がいいかもしれない」

まさか身体の不調でこんなことを考えるなんて思わなかった。

 

2.生活習慣

医療では何も分からなかったので、一旦諦めたもののやっぱり毎日が辛い。

ちょうどこの辺りでフリーランスになり、若干生活習慣が崩れたのもあったのでそれを治したら少しは改善するか?という期待を持って色々試した。

というかこの時期に相談した人に"生活習慣が悪いだけだろ"って言われて悔しくてじゃあ全部完璧にしてやろうと思ったってのも大きいんだけど笑

結果としては"効果ナシ"。

試したことと言えば、

・早寝早起き&定時寝定時起き(半年くらい)

・寝具変える&引越し

・禁煙&禁酒(4ヶ月くらい)

・食生活(3ヶ月くらい、栄養士に頼んで完璧にした)

・運動(1年くらい、ジム,キックボクシング,ランニング,筋トレ,ストレッチなど)

などなど。本当に悲しいくらい効果がなかった。

日光浴びるとか風呂に浸かるとかもやってみたりしたけど効果なし。

もう絶望ですよ。ここまでして体調不良って何?ってなったもん笑

 

3.民間/非科学療法 

ここからはヤケになってたというのもあるけど、徐々に一般的ではない分野にアプローチしていくことになる。

試したことは下記の通り

 

・マッサージ

一定効果はあった気がするけど、すぐ元に戻っちゃうのとお金がかかり過ぎる、そしていいマッサージ屋とそうじゃないとこの引きにも依存するので数回で断念。

 

・整体

これもマッサージと同じ。保険適用で安いところはあるしおすすめはしやすいかな。

ただやっぱり当たり外れ問題から逃げづらいので、あたりを引けるならいいかも。

 

・鍼

これかなりよかったと思う。高いけど。

少なくともその日は体から余計な力が抜けてよく眠れた。けど、あくまでなんとなく良くはなっただけで根本の治したいところにはアプローチできず。

 

仙骨まくら

ダルビッシュさんも同じような体調不良を抱えていたらしく、その動画をYouTubeで見て購入。なんとなく効いた気がする。

けど、同じようなことをストレッチローラーで代用できそうと思いそちらを購入。結果的にもそっちの方が自分には効いた。

ダルビッシュさんいわく、科学的なものは一通り試してダメだったからそれ以外も片っ端から試したところこれが良かった、とのこと。

そうか、体調不良を治すためには手段を選ばすとにかく試し続けることが大事かも?というマインドをここで得た。

 

・筋膜はがし

筋膜リリースのストレッチローラーを購入。

これはかなり良かった。おススメです。安いし。

体全体の筋肉を自分で解せるようになるので、定期的に低コストでメンテナンスできます。

いちばんよかったのはアマゾンとかで売ってる3点セットみたいなやつ。

特にボールみたいなのがちょうどいいところに届くのでオススメ。

 

・肩甲骨はがし

これは現在進行形でやっているが、まぁちょっとは体が軽くなるかな?という程度。

肩とか首のコリは改善する気がする。

 

・漢方

俺が飲んだのはアシュワガンダというストレスにアプローチできるらしいやつとか、あと偏頭痛にきくやつとかね。体感としていまのところほとんど効果なし。

 

・市販薬

コリホグスとかドキシンとかの筋弛緩系の薬を試して、これはまぁまぁ効果あった気がする。体の余計な緊張がなくなるから寝つきもよくなる。

んだけど、常用する薬じゃないな〜と思ってるのでどうしても強張りとかで眠れない人がたまに使う、みたいなのがいい気がするな。

あとは痛み止めを痛すぎてどうにもならない時につかってる。

治療ってよりは対症療法だから、解決にはならなかった。

 

・気圧との関係

 これは最近、気圧計を買って調査中です。

 

・除湿機

湿度も体調に影響するとのことで、50%前後くらいに安定させるために最近購入。

あんまり効果は感じてないけど、部屋の居心地は抜群によくなったし肌荒れもなおってきたので普通におすすめ。アイリスオーヤマ白い巨人ってやつがコスパよかった。

 

・メガネ

視力があんまりよくないのに裸眼で、目を酷使する仕事でもあるのでたまにつけるようにしてるけどまぁまぁ楽になった気がする。

視力の悪い状態でピントを合わせようとするとかなり目に負担がかかる感じがするので、目が悪い人はぜひ(俺に言われなくても普通そうするんだろうけど笑)

右目が斜視だからそれでモノを見る時に負担かかってる気もするので、斜視を治した方がいいかもしれない、と最近思っている。

 

4.たどり着いた今の答え

とりあえず適度に体を動かして筋肉が固まるのを防ぐこと、あとはボディバランスを整えることに挑戦してます。

特にボディバランスは昔に左足の前十字靭帯を切った影響で膝をかばう癖がついてるっぽいので、それで体に影響が出てるな〜と整体の人とも話してます。

 

あと最近ちょっと頸椎椎間板ヘルニアを疑ってます。

MRIとかレントゲンとか過去とってもらったことあるんだけど、もっかい行ってみようかなと。 

 

とりあえず挑戦はやめずにいつかの万全の体調を夢見て試行錯誤していきます。

 

また新しい情報があれば、随時追記していきます。

 

 

なぜ"居心地の良さ"を大事にしたいのか

私は仕事では人事(組織開発)を、プライベートではクラブイベントをやったりしてます。その中で最近なんとなく自分が大事にしてることが明らかになってきた。

"居心地"です。

 

なんで居心地が一番大事なんだろうな〜と考えてみると、

"ずっと居心地の悪い人生"を送ってきたからなのかもしれないな、と思ったので

人生を振り返りつつ"居心地"について書きます。

 

所属してきたコミュニティの居心地

誰でも生きてきていくつかのコミュニティに属してきたと思う。

学校、部活、塾、友達、親戚、ネトゲSNS、などなど

自分の所属したコミュニティを振り返ると、結構振り幅が大きかったな〜と思う。

 

幼少期

・小学校

ここは記憶も薄いしいろんな人もいたけれど、なんとなく今思い返すと同じくらいの生活水準の家庭同士が仲がよかったのかなぁと思う。

ゲームとか遊戯王カードとか、塾とか習い事とか、共有できる遊びが似てくるからなのかなぁ。

自分は恐らく一般的にいう中産階級くらいのコミュニティに属していたと思う。

ただ、なんとなくこのコミュニティの人達はスクールカースト上位っぽくて偉そうで、今はもう会ってないので今思うと他に居場所がなかったから仕方なく居た感じだったのかな。他の友達と遊んでる方が楽しかった気もする。

 

・塾

当時の友達が私立の学校にいくというので、その親にうちの親も唆されて俺もその気になって塾に入った。

その塾では小学校ではいじめられたり存在感のない人ばっかりだったけど、そこは先生も面白くて割と居心地がよかった記憶がある。

でも今思うとちょっと周りを見下して偉そうにしてたかもしれない。

このメンバーとも今ではもう会っていない。中学に受かった後すぐ疎遠になったから、ただ同じ空間にいただけなのかもしれない。

 

・祭

3歳から最近までやっていて(怖いおっさん達とかしがらみがめんどくさすぎて3年前に辞めた)割と自分のトラウマにもなっているコミュニティ。

すぐキレる酔っぱらった大人と喧嘩至上主義の世界。そこにいる年の近い先輩達もやんちゃで、定期的にいじめのターンが回ってくるような感じだった

正直大人も先輩も怖くてよく分かんなくてずっと居心地が悪かったんだけど田舎特有の雰囲気でなかなか辞められなかった。

年上の男の人に基本的にビビってしまう性格はこのコミュニティで育った気がする。

 

思春期

・中学/高校

中高一貫の私立だったから、割と金持ってて育ちいい人が多かった。

この6年間はかなり平和だったし、居心地もよかった気がする。

もちろんちょっと真面目すぎるなとか、勉強好きだなみたいな違和感はあったけどそうじゃない人もいたし賢い人って面白いんだなという気付きとかもあった。

いじめる側、いじめられる側になったこともあったけど今思えばそんなに長く続かないし暴力とかではなかったからマシな方だったのかな。

まぁ見た目への強いコンプレックスはここで植え付けられてしまうのだけど。

 

・部活

中学校の時だけバスケをやってたんだけど、高校でも続けるかって時になんか合わずに辞めた。(一貫だから続ける人は中3引退後、高校の部活に合流する)

当時は練習がキツかったからだと思ってたけど、今思い返すと部員達と合わなかったんだと思う。

何を喋ったかも覚えてないし、チームとして何かを成し遂げたみたいなこともないし今会う友達は誰もいない。

まぁまぁ地域では強かったからバスケ自体は楽しかったけど、辛い練習を乗り越えるほどのコミュニティの楽しさみたいなものはなかった。

 

・ライブハウス

私立で堅い雰囲気に嫌気が差していたのか、元々音楽が好きだったのかは分からないけど、友達の誘いでギターをはじめてそれがやがてバンドになった。

そのきっかけをくれた奴は難病を持ってて、当時聞いた時は衝撃だったけど今もいろんな災難に合いながら強く生きているので尊敬しているし、人の痛みが分かるすごく居心地のいいやつだった。

中高ではバンド=不良の文化が強かったから変な目立ち方をしたりもしたけど、ライブハウスに通うようになってからまた新しい繋がりが増えた。

ライブハウスにいる大人はちょっと怖かったけどかっこよかったし、何より近隣の高校でバンドやってる人たちと繋がってそいつらと遊んでる時がとにかく楽しかった。

中高では過去にあったことや付き合った相手とか先生との関係とか成績、部活とかいろんなしがらみがあったけど音楽の仲間はそういうのナシでフラットに付き合えたからよかったんだと思う。

ここの仲間とは今でもよく遊ぶし、非常に居心地のいいコミュニティだと思う。

 

・大学

関西の私立の大学に行ったんだけど、知り合いが1人もいない中でのスタートだった。

はじめて0から人間関係を作るいい機会になったけど、普通に寂しかった。

バスケとリア充軽音のサークルが合わなかったりして、最終的には居心地のいいサークルにたどり着けて友達もできた。

ゼミは自分と違う世界の人たちに囲まれたけど、意外と居心地は悪くなかったかもしれない。

どこか自分を抑えていた部分はあった気がするけど。

でもこの時はやっぱり地元最高だと思っててよく実家帰ってたなぁ。

やっぱり地元の居心地には勝てなかったような気もする。

大学で出会った人たちは育ってきた環境とか社会背景がみんな全然違ったからお互いに持ってる偏見とか固定観念みたいなものがぶつかる時もあった気がする。

 

・新卒で入った会社

営業会社だったし、喋れてノリがいい人が正義みたいな世界だったので居心地は最悪。

同期ともあんまりウマが合わなかったな。大学の合わなかったサークルに雰囲気似てた。

なんかこう、人を選んだり見下す感じというか。そう感じただけかもしれないけど。

 

・2社目

ベンチャーだったから割と風通しはよかったけど、イイ奴が多すぎて逆に合わなかったのかもしれない。

居心地がいいってのは良い悪いというより相性の問題なんだなって思った。

すごい良い環境だったはずだし、みんな優しかったし雰囲気もよかったから。

でもなんかこう大事なとこが合わなかったんだろうな。

 

フリーランス

ここで「同じとこにい続けると結局居心地悪くなっていくのでは?」と思って独立。

いろんなところに顔を出すみたいな形式に変更。

今思えば昔からこういう人付き合いだったから、向いてるのかも。

割と心も平和で、余裕もある気がする。

気分によってコミュニティを選べる

(これは自分勝手すぎる行動なのでおすすめできない、人によっては誠実じゃないと思われるから)

 

 

結論

というような経験から、自分の中の結論は以下。

「金、時間、心が自由で余裕のある状態」であれば居心地がいいんだな、と。

 

 

続きはまた次回

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベンチャー若手が知っておきたいお金の流れ

ベンチャー企業においてできる限り経営視点を持つことは自分の成長や裁量、自由を得るために非常に重要なことだと思う。

その第一歩としての「お金の流れ」の超基本的なことを備忘録がてら綴ります。

 

まず知っておいて欲しいキーワード

1.キャッシュフロー
「現金の流れ」のこと。
実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れ。

 

2.黒字倒産
利益をあげている黒字状態にも関わらず支払いなどが滞り倒産すること。

 

3.固定費と変動費
固定費:基本的に毎月、年ごとなど定期的に固定でかかる費用のこと。家賃や人件費など。
変動費:月や年によって変動する費用のこと。広告費や開発費など。

 

4.ストック収益とフロー(ショット)収益
ストック収益:サービスや商品の継続的な提供に対して、定期的に定額で金銭を受け取る収益
フロー収益:サービスや商品を提供するたびに金銭を受け取る収益


急成長企業が気をつけないといけない「キャッシュフロー

では本題へ。

 

支払いと入金
会社のお金の流れには基本的に2つで「支払い(=支出)」と「入金(=収入」。
ここで大事なのは、基本的に「支払いが先に来て入金が後に来る」ということ。
自分の収入とクレジットカードの逆だと思ってもらえれば分かりやすいかな。

事業においてお客さんからの入金はだいたい受注の次月末以降になるので、
受注してから大体1〜2ヶ月くらいのタイムラグがあるって感じ。

 

倒産する企業の50%以上が黒字

gentosha-go.com


企業は赤字によって倒産すると思われがちだが、実は40%以上が増収を維持していた企業で、そして50%以上が黒字の状態で倒産している(らしい)。
要はどんなに会社が利益をあげていても現金が不足すれば倒産するわけだ。

 

急成長企業に起こるキャッシュフロー危機
そしてベンチャー企業(急成長企業)は特に気をつけないといけない。

例えば(売上ベースで)
11月実績=500万円→12月末入金
12月実績=800万円→1月末入金
1月目標=1,200万円
2月目標=1,600万円
とした場合、
1月=500万円の売上で1,200万円の売上を出すための入金
2月=800万円の収入で1.600万円の売上を出すための入金
をことになる(ちょっと分かりづらいかな?)。


1月の1,200万円の売上を出すには、例えば外注費の支払いやWebマーケの広告費が大幅に増えることになる。
当然人も増やさないといけないので人件費も増える。
それを二月前の11月にあげた売上(=利益)から賄わないといけない。
大きな売上を作るためにはその分のお金(=支出)が必要であり、それらを賄うのは自分達がほぼ2ヶ月前にあげた収入から、ということだ。
当然、大きな幅で成長したい企業はそれではお金が足りないに決まってる。

 

だからお金を貸してもらう
じゃあこの足りない分をどうしよう、ということでお金を借りる。
ただ当然、貸してとお願いして1億円貸してくれるみたいなことはまずない。
過去の実績(=計画達成度や売上規模)を元に融資を受けることができる。

(VCとかだとまたちょっと違った基準だったりするけど)
そして事業計画はその融資を計算してたてていて、売上目標を達成できなかった場合、融資額が想定より下がりキャッシュフローが圧迫される危機的状況に陥る。

だから計画とか目標って夢じゃなくてクリアしないといけないハードルなんだよね。
あと事業計画は融資先との「約束」でもあるので守れなかった場合はどんどん信頼が失われていき、借入額が少なくなっていく可能性もある。
まぁ計画よりショートした分だけそもそもの支出が落ちるから、ダイレクトにキャッシュフローに影響して借り入れを行っても足りない、という状況になるんだけどね。


黒字倒産をしないために必要なこと

計画通りの売上をあげる
収入をそもそも確保することが一番大事。これによって融資の額も変わるので。

固定費を必要以上に膨らませない
固定費って簡単に減らせないんだよね。多くの企業が移転や採用に慎重になる理由。

ストック収益も増やしていく
ストック収益は月によって変動しないのでヨミをたてやすく、融資先からの評価も高い。

まとめ
会社は儲かっていても倒産することがある
そのためには計画の達成が重要


おまけ

何故会社は金儲けをする必要があるのか
金儲け=悪、という感覚が強い人が結構いる。
だけど会社が金儲け(=利益をあげる)をするのにはちゃんと理由がある。
会社はそれぞれ「社会をどう良くしていきたいのか」という目的を持って存在してて、そのために社会に対する価値や影響力をどんどん大きくしていく必要がある。
社会へ価値を提供する(利益を得る)→投資する→より大きな価値を社会へ提供する(より大きな利益を得る)→また投資する→....
この繰り返しで会社は目的へ近づいていく。
お金を稼いでまた投資して、を繰り返して大きくなっていく感じ。
逆に目的なく金を稼ぐ会社なんて泥棒と一緒かもしれないよね。
(お金もらえてる時点で一定の社会への価値提供はあるんだけどね)
そしてその社会への価値提供を継続していく(=働いている人や取引先が活動を続ける)ためにも利益が必要なわけですね。
つまりお金を稼ぐってのはあくまで会社の目的達成のための手段ってことだね。

 

ベンチャーにいると色々な情報に触れる機会があって混乱することも多いと思うけど、せっかくなので成長機会と捉えて楽しんで学んでいくのがいいと思います。

 

でもたまに疲れるので、時にはビールのんで早く寝ましょう。

業績は全てを癒し、七難隠す

ベンチャー企業にいると、大きい会社よりも業績がいい時と悪い時を経験する機会が多い。(気がする)

 

当たり前だけど、業績がよくなると雰囲気がよくなって逆も然り。

今回はいい時悪い時にどうするべきか、というお話。

 

業績が悪い時

業績が悪い度合いにもよるけれど、キャッシュフローがまずいなレベルの業績悪化は会社に対してかなり大きな影を落とすことになる。

よくある流れとしては

1.経営者の余裕がなくなる

2.現場の至らないところに目がいくようになる

3.そこにばかりアプローチするようになる

4.現場が疲弊する、不満を持つ

5.とにかく目標の乖離を埋めようとパワーマネジメントが始まる

6.経営と現場、上司と部下などの間に溝が生まれる

7.信頼関係や心理的安全性が壊れ、パフォーマンスが下がる

8.業績も伸びず、退職者も増えていく

 

ここで大事なのは

別に誰かが悪いわけじゃない

ということ。

計画通りの業績をあげられなかったのは経営計画の甘さだったかもしれないし、

現場の判断や行動が至らなかったせいかもしれない。

でも総じて誰か1人のせいで業績悪化なんてことはまずない。

まずは会社全体のせいである、と考えること、そして何より

全員が自分にも原因があるという感覚を持って改善にあたること

が大事だと思う。

人のせいにしたって解決はどんどん遠のくだけなので、

まずは自分がどうするか、そこに全員が向き合うべきだと思う。

 

また、経営とそれ以外という分け方をして考えてみる。

経営者は業績の悪い時に孤独になりやすい。

お金がなくなる=会社が潰れる=従業員の生活を守れない=自分の家族も...

といった具合に様々な背負ったものに追い込まれることになる。

これは体験した人にしか分からない緊張感としんどさだと思うし、

わざわざこれをメンバーに言おうと思う人も少ないと思う。

実際に言ってみて人が離れていくんじゃないかという不安もきっとある。

現場は現場でパワーマネジメントが強くなっていくので疲れていく。

そして自分がしたことの結果が出なけりゃ自信もなくなっていく。

そうなりゃ誰でも言い訳したくなって、やりたくないとかあいつが嫌いだからとか適当な理由を脳みそが勝手に用意することになる。

 

僕は正直業績が悪化した時のベストプラクティスは持っていないけど、

両者がどんな想いを持ってこの局面に向かっているのか、

を理解することで解決することがたくさんあると思う。

それに業績悪化の時には会社の課題が浮き彫りになるので、

嫌でもそれを解決することになる。

それを乗り越えた時の個人の成長はハンパないし、

会社として圧倒的に強くなるチャンスでもある。

 

いざ直面した時に自分も自信はないけれど、

業績悪化はお互いをよく理解し成長するチャンスだと思う。

 

業績は全てを癒す

さて、雰囲気の悪かった会社がある日突然いい雰囲気になることがある。

そう、業績があがると会社の雰囲気は一気によくなるのである。

いままでいがみあっていた2人が手を取ったり、若手がやる気に満ちていたり

ポジティブなアウトプットや未来の話なんかが飛び交うようになる。

「いい会社だな」と思えるタイミングがどんどん増えていく。

 

ただ、業績好調を理由に回復した雰囲気は業績によって壊れるのである。

そして、業績は七難を隠す。

業績は七難を隠す

業績がいい時に怖いのがこれ。

業績は無条件に会社をいい雰囲気にしてしまう。

実態のない会社でも儲かっていたら自動的にいい会社になってしまうのである。

そしてこれは経営者やマネジメント層なら重々理解しているのにも関わらず

多くの人が調子に乗ってしまうのである。

課題は見過ごされ、そもそも課題を見つけようとする人口も減る。

そしてそのままの状態が続く、と誰しもが錯覚してしまうのである。

そして業績が悪化した時に、課題が噴出し最悪の事態に直面するのである。

 

業績がいい時にこそ次の一手

業績の波を何度か経験している人は、業績がいい時に何をすべきかを理解している。

業績がいい時にしかできないことがたくさんあるということだ。

例えば育成なんかが最たる例であり、余裕がない時に育成には力を入れられない。

新規事業なんかもそう。お金と心に余裕がなければ手を出せない。

まとめると、業績のいい時にできる限り、中長期の業績にヒットする取り組みを行っておかなければならない。

惚れ惚れとする業績を眺めている場合ではなく、

次の業績悪化を招かぬように全力で未来の業績を作らなければならない。

 

 

僕は何度も何度もこの業績の波を経験しているのにも関わらず、

今だに業績がよければ調子にのってしまうし、悪化すると気分が落ちてしまう。

戒めとして書いたが、ぜひ会社を前に進めたい人にこの記事が役に立てば嬉しい。