謎の体調不良との戦いの歴史:僕の20代を奪った不定愁訴

25才の秋、ちょうど涼しくなったくらいだったかな。

当時Webマーケティングの会社でエンジニアをしていた。

ある日の朝、眠りから覚めて立ち上がると今までに経験したことの無いような激しい右側の頭痛、というか寝違えた痛み?みたいなものを感じて立っていられなくなった。

あまりの痛みによだれが出てしまうくらいで、すぐに会社に連絡し休みをとった。

この時は「寝れば治るかな」くらいに思っていたが、ここから僕の体調不良は30才目前の今まで、約5年間続くことになる。 

  

 

時系列での体調の変化

まずそれまでの僕の体調、というか状況について説明した方がいいかもしれない。

・新卒入社からの1年で転職

まず新卒で入った会社を1年で辞めているが、当時営業をしていてあまりにもしんどかったので心療内科に行ったところ「ADHD(特に注意欠陥)およびASD傾向あり、鬱とは断定できないが、いわゆる自律神経失調症と言えなくもない」という診断結果だった。

(傾向?かも?なんてハッキリしない結果なんだろう...と当時は思ってたけどそういうものらしい)

身体自体は社会人になってからぷくぷくと肥えていたので割と健康だったが、今思い返すと割と苦い味がするような精神状態だったと思う。

・転職先でちょっとずつ回復するも

そして転職した先のWebマーケの会社でも、おそらくそういう傾向が原因で割と精神状態はズタボロだったけど、めちゃくちゃいい会社だったのでちょっとずつ復活してきているところだった。そんな矢先に原因不明の、しかも今度は心ではなく身体に不調がやってきた。

・体調不良の変遷

最初はとにかく頭痛。死にたくなるほどの痛みが永続的に続く。

仕事もずっとは休めないので頑張って向かうが、痛みが酷過ぎて何もできない。

行ったその日にベンチで横になって「あ、気失いそう」と思って当時の上司に電話し、タクシーで病院まで連れて行ってもらった。

この日から僕の体調不良との戦いがスタート。

ここから徐々に悪化していき、痛みは右手親指まで広がっていき、一時期は痛みとそれによる睡眠不足やだるさで起き上がれず思考能力もほとんどゼロになり、ほとんど記憶がない時期もある。

結論からいうと現時点で「75%解決」。

毎日泣きながら、もう死んでしまった方が楽だと思っていた自分に見せてあげたい。

(完全に解決してないよ、と伝えると死んじゃうかも、当時の自分。笑)

それまでの歴史をみなさんに伝えることで、誰かの原因不明の体調不良の役に立てばいいなと思っている。

 

戦いの歴史 

1.医療 

まず頼るのはここだろう。

身体の方についてまずは片っ端から検査を受けた。

頭痛専門みたいなところとか、外科系や内科系も一通り。

特に大きな異常はないですねとか、筋肉をほぐす薬で様子を見ましょうとか。

ほとんどの場合は痛み止めを処方されるだけで終わったかな。

痛みを表現するならば「右側後頭部から首にかけての鋭い痛み」という感じで

筋肉かなぁとか腫れとか脳とか耳鼻科とか色々疑いはあったけど全て問題なし。

 

正直、ここで一旦心が諦めてしまった。

だってね、お金も時間もたくさん使って何も分からないし改善しなかったのよ。

体調不良ってお医者さんに行けば治ると思ってたから絶望だった。

医療に頼って分かったことは「原因不明」ということだけだった。

ここで既に1年くらい使っていたので疲弊してしまっており、

体調不良と痛み止めで戦う日々が続いていて、痛みにも慣れ始めていた。

 

あとは心の問題で身体に痛みが出てくる可能性もある、とのことだったがどんなカウンセリングや診察を受けても症状がよくなくことはなかったし、とりあえず鬱ですかね?みたいな結果ばかりだった。

(ちなみに鬱病で身体に不調が出るというのはよくあることで、身体に出ちゃうと結構深刻な状態みたいなのでそうなる前に病院に行くことをオススメします)

 

痛みに慣れ始めたころ、徐々にその痛みは右腕に広がっていき、痛みにほとんどのエネルギーを吸い取られ思考能力も低下。仕事もできず人に会えない時期もあった。

「このまま治らないかも。死んだ方がいいかもしれない」

まさか身体の不調でこんなことを考えるなんて思わなかった。

 

2.生活習慣

医療では何も分からなかったので、一旦諦めたもののやっぱり毎日が辛い。

ちょうどこの辺りでフリーランスになり、若干生活習慣が崩れたのもあったのでそれを治したら少しは改善するか?という期待を持って色々試した。

というかこの時期に相談した人に"生活習慣が悪いだけだろ"って言われて悔しくてじゃあ全部完璧にしてやろうと思ったってのも大きいんだけど笑

結果としては"効果ナシ"。

試したことと言えば、

・早寝早起き&定時寝定時起き(半年くらい)

・寝具変える&引越し

・禁煙&禁酒(4ヶ月くらい)

・食生活(3ヶ月くらい、栄養士に頼んで完璧にした)

・運動(1年くらい、ジム,キックボクシング,ランニング,筋トレ,ストレッチなど)

などなど。本当に悲しいくらい効果がなかった。

日光浴びるとか風呂に浸かるとかもやってみたりしたけど効果なし。

もう絶望ですよ。ここまでして体調不良って何?ってなったもん笑

 

3.民間/非科学療法 

ここからはヤケになってたというのもあるけど、徐々に一般的ではない分野にアプローチしていくことになる。

試したことは下記の通り

 

・マッサージ

一定効果はあった気がするけど、すぐ元に戻っちゃうのとお金がかかり過ぎる、そしていいマッサージ屋とそうじゃないとこの引きにも依存するので数回で断念。

 

・整体

これもマッサージと同じ。保険適用で安いところはあるしおすすめはしやすいかな。

ただやっぱり当たり外れ問題から逃げづらいので、あたりを引けるならいいかも。

 

・鍼

これかなりよかったと思う。高いけど。

少なくともその日は体から余計な力が抜けてよく眠れた。けど、あくまでなんとなく良くはなっただけで根本の治したいところにはアプローチできず。

 

仙骨まくら

ダルビッシュさんも同じような体調不良を抱えていたらしく、その動画をYouTubeで見て購入。なんとなく効いた気がする。

けど、同じようなことをストレッチローラーで代用できそうと思いそちらを購入。結果的にもそっちの方が自分には効いた。

ダルビッシュさんいわく、科学的なものは一通り試してダメだったからそれ以外も片っ端から試したところこれが良かった、とのこと。

そうか、体調不良を治すためには手段を選ばすとにかく試し続けることが大事かも?というマインドをここで得た。

 

・筋膜はがし

筋膜リリースのストレッチローラーを購入。

これはかなり良かった。おススメです。安いし。

体全体の筋肉を自分で解せるようになるので、定期的に低コストでメンテナンスできます。

いちばんよかったのはアマゾンとかで売ってる3点セットみたいなやつ。

特にボールみたいなのがちょうどいいところに届くのでオススメ。

 

・肩甲骨はがし

これは現在進行形でやっているが、まぁちょっとは体が軽くなるかな?という程度。

肩とか首のコリは改善する気がする。

 

・漢方

俺が飲んだのはアシュワガンダというストレスにアプローチできるらしいやつとか、あと偏頭痛にきくやつとかね。体感としていまのところほとんど効果なし。

 

・市販薬

コリホグスとかドキシンとかの筋弛緩系の薬を試して、これはまぁまぁ効果あった気がする。体の余計な緊張がなくなるから寝つきもよくなる。

んだけど、常用する薬じゃないな〜と思ってるのでどうしても強張りとかで眠れない人がたまに使う、みたいなのがいい気がするな。

あとは痛み止めを痛すぎてどうにもならない時につかってる。

治療ってよりは対症療法だから、解決にはならなかった。

 

・気圧との関係

 これは最近、気圧計を買って調査中です。

 

・除湿機

湿度も体調に影響するとのことで、50%前後くらいに安定させるために最近購入。

あんまり効果は感じてないけど、部屋の居心地は抜群によくなったし肌荒れもなおってきたので普通におすすめ。アイリスオーヤマ白い巨人ってやつがコスパよかった。

 

・メガネ

視力があんまりよくないのに裸眼で、目を酷使する仕事でもあるのでたまにつけるようにしてるけどまぁまぁ楽になった気がする。

視力の悪い状態でピントを合わせようとするとかなり目に負担がかかる感じがするので、目が悪い人はぜひ(俺に言われなくても普通そうするんだろうけど笑)

右目が斜視だからそれでモノを見る時に負担かかってる気もするので、斜視を治した方がいいかもしれない、と最近思っている。

 

4.たどり着いた今の答え

とりあえず適度に体を動かして筋肉が固まるのを防ぐこと、あとはボディバランスを整えることに挑戦してます。

特にボディバランスは昔に左足の前十字靭帯を切った影響で膝をかばう癖がついてるっぽいので、それで体に影響が出てるな〜と整体の人とも話してます。

 

あと最近ちょっと頸椎椎間板ヘルニアを疑ってます。

MRIとかレントゲンとか過去とってもらったことあるんだけど、もっかい行ってみようかなと。 

 

とりあえず挑戦はやめずにいつかの万全の体調を夢見て試行錯誤していきます。

 

また新しい情報があれば、随時追記していきます。

 

 

なぜ"居心地の良さ"を大事にしたいのか

私は仕事では人事(組織開発)を、プライベートではクラブイベントをやったりしてます。その中で最近なんとなく自分が大事にしてることが明らかになってきた。

"居心地"です。

 

なんで居心地が一番大事なんだろうな〜と考えてみると、

"ずっと居心地の悪い人生"を送ってきたからなのかもしれないな、と思ったので

人生を振り返りつつ"居心地"について書きます。

 

所属してきたコミュニティの居心地

誰でも生きてきていくつかのコミュニティに属してきたと思う。

学校、部活、塾、友達、親戚、ネトゲSNS、などなど

自分の所属したコミュニティを振り返ると、結構振り幅が大きかったな〜と思う。

 

幼少期

・小学校

ここは記憶も薄いしいろんな人もいたけれど、なんとなく今思い返すと同じくらいの生活水準の家庭同士が仲がよかったのかなぁと思う。

ゲームとか遊戯王カードとか、塾とか習い事とか、共有できる遊びが似てくるからなのかなぁ。

自分は恐らく一般的にいう中産階級くらいのコミュニティに属していたと思う。

ただ、なんとなくこのコミュニティの人達はスクールカースト上位っぽくて偉そうで、今はもう会ってないので今思うと他に居場所がなかったから仕方なく居た感じだったのかな。他の友達と遊んでる方が楽しかった気もする。

 

・塾

当時の友達が私立の学校にいくというので、その親にうちの親も唆されて俺もその気になって塾に入った。

その塾では小学校ではいじめられたり存在感のない人ばっかりだったけど、そこは先生も面白くて割と居心地がよかった記憶がある。

でも今思うとちょっと周りを見下して偉そうにしてたかもしれない。

このメンバーとも今ではもう会っていない。中学に受かった後すぐ疎遠になったから、ただ同じ空間にいただけなのかもしれない。

 

・祭

3歳から最近までやっていて(怖いおっさん達とかしがらみがめんどくさすぎて3年前に辞めた)割と自分のトラウマにもなっているコミュニティ。

すぐキレる酔っぱらった大人と喧嘩至上主義の世界。そこにいる年の近い先輩達もやんちゃで、定期的にいじめのターンが回ってくるような感じだった

正直大人も先輩も怖くてよく分かんなくてずっと居心地が悪かったんだけど田舎特有の雰囲気でなかなか辞められなかった。

年上の男の人に基本的にビビってしまう性格はこのコミュニティで育った気がする。

 

思春期

・中学/高校

中高一貫の私立だったから、割と金持ってて育ちいい人が多かった。

この6年間はかなり平和だったし、居心地もよかった気がする。

もちろんちょっと真面目すぎるなとか、勉強好きだなみたいな違和感はあったけどそうじゃない人もいたし賢い人って面白いんだなという気付きとかもあった。

いじめる側、いじめられる側になったこともあったけど今思えばそんなに長く続かないし暴力とかではなかったからマシな方だったのかな。

まぁ見た目への強いコンプレックスはここで植え付けられてしまうのだけど。

 

・部活

中学校の時だけバスケをやってたんだけど、高校でも続けるかって時になんか合わずに辞めた。(一貫だから続ける人は中3引退後、高校の部活に合流する)

当時は練習がキツかったからだと思ってたけど、今思い返すと部員達と合わなかったんだと思う。

何を喋ったかも覚えてないし、チームとして何かを成し遂げたみたいなこともないし今会う友達は誰もいない。

まぁまぁ地域では強かったからバスケ自体は楽しかったけど、辛い練習を乗り越えるほどのコミュニティの楽しさみたいなものはなかった。

 

・ライブハウス

私立で堅い雰囲気に嫌気が差していたのか、元々音楽が好きだったのかは分からないけど、友達の誘いでギターをはじめてそれがやがてバンドになった。

そのきっかけをくれた奴は難病を持ってて、当時聞いた時は衝撃だったけど今もいろんな災難に合いながら強く生きているので尊敬しているし、人の痛みが分かるすごく居心地のいいやつだった。

中高ではバンド=不良の文化が強かったから変な目立ち方をしたりもしたけど、ライブハウスに通うようになってからまた新しい繋がりが増えた。

ライブハウスにいる大人はちょっと怖かったけどかっこよかったし、何より近隣の高校でバンドやってる人たちと繋がってそいつらと遊んでる時がとにかく楽しかった。

中高では過去にあったことや付き合った相手とか先生との関係とか成績、部活とかいろんなしがらみがあったけど音楽の仲間はそういうのナシでフラットに付き合えたからよかったんだと思う。

ここの仲間とは今でもよく遊ぶし、非常に居心地のいいコミュニティだと思う。

 

・大学

関西の私立の大学に行ったんだけど、知り合いが1人もいない中でのスタートだった。

はじめて0から人間関係を作るいい機会になったけど、普通に寂しかった。

バスケとリア充軽音のサークルが合わなかったりして、最終的には居心地のいいサークルにたどり着けて友達もできた。

ゼミは自分と違う世界の人たちに囲まれたけど、意外と居心地は悪くなかったかもしれない。

どこか自分を抑えていた部分はあった気がするけど。

でもこの時はやっぱり地元最高だと思っててよく実家帰ってたなぁ。

やっぱり地元の居心地には勝てなかったような気もする。

大学で出会った人たちは育ってきた環境とか社会背景がみんな全然違ったからお互いに持ってる偏見とか固定観念みたいなものがぶつかる時もあった気がする。

 

・新卒で入った会社

営業会社だったし、喋れてノリがいい人が正義みたいな世界だったので居心地は最悪。

同期ともあんまりウマが合わなかったな。大学の合わなかったサークルに雰囲気似てた。

なんかこう、人を選んだり見下す感じというか。そう感じただけかもしれないけど。

 

・2社目

ベンチャーだったから割と風通しはよかったけど、イイ奴が多すぎて逆に合わなかったのかもしれない。

居心地がいいってのは良い悪いというより相性の問題なんだなって思った。

すごい良い環境だったはずだし、みんな優しかったし雰囲気もよかったから。

でもなんかこう大事なとこが合わなかったんだろうな。

 

フリーランス

ここで「同じとこにい続けると結局居心地悪くなっていくのでは?」と思って独立。

いろんなところに顔を出すみたいな形式に変更。

今思えば昔からこういう人付き合いだったから、向いてるのかも。

割と心も平和で、余裕もある気がする。

気分によってコミュニティを選べる

(これは自分勝手すぎる行動なのでおすすめできない、人によっては誠実じゃないと思われるから)

 

 

結論

というような経験から、自分の中の結論は以下。

「金、時間、心が自由で余裕のある状態」であれば居心地がいいんだな、と。

 

 

続きはまた次回

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベンチャー若手が知っておきたいお金の流れ

ベンチャー企業においてできる限り経営視点を持つことは自分の成長や裁量、自由を得るために非常に重要なことだと思う。

その第一歩としての「お金の流れ」の超基本的なことを備忘録がてら綴ります。

 

まず知っておいて欲しいキーワード

1.キャッシュフロー
「現金の流れ」のこと。
実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れ。

 

2.黒字倒産
利益をあげている黒字状態にも関わらず支払いなどが滞り倒産すること。

 

3.固定費と変動費
固定費:基本的に毎月、年ごとなど定期的に固定でかかる費用のこと。家賃や人件費など。
変動費:月や年によって変動する費用のこと。広告費や開発費など。

 

4.ストック収益とフロー(ショット)収益
ストック収益:サービスや商品の継続的な提供に対して、定期的に定額で金銭を受け取る収益
フロー収益:サービスや商品を提供するたびに金銭を受け取る収益


急成長企業が気をつけないといけない「キャッシュフロー

では本題へ。

 

支払いと入金
会社のお金の流れには基本的に2つで「支払い(=支出)」と「入金(=収入」。
ここで大事なのは、基本的に「支払いが先に来て入金が後に来る」ということ。
自分の収入とクレジットカードの逆だと思ってもらえれば分かりやすいかな。

事業においてお客さんからの入金はだいたい受注の次月末以降になるので、
受注してから大体1〜2ヶ月くらいのタイムラグがあるって感じ。

 

倒産する企業の50%以上が黒字

gentosha-go.com


企業は赤字によって倒産すると思われがちだが、実は40%以上が増収を維持していた企業で、そして50%以上が黒字の状態で倒産している(らしい)。
要はどんなに会社が利益をあげていても現金が不足すれば倒産するわけだ。

 

急成長企業に起こるキャッシュフロー危機
そしてベンチャー企業(急成長企業)は特に気をつけないといけない。

例えば(売上ベースで)
11月実績=500万円→12月末入金
12月実績=800万円→1月末入金
1月目標=1,200万円
2月目標=1,600万円
とした場合、
1月=500万円の売上で1,200万円の売上を出すための入金
2月=800万円の収入で1.600万円の売上を出すための入金
をことになる(ちょっと分かりづらいかな?)。


1月の1,200万円の売上を出すには、例えば外注費の支払いやWebマーケの広告費が大幅に増えることになる。
当然人も増やさないといけないので人件費も増える。
それを二月前の11月にあげた売上(=利益)から賄わないといけない。
大きな売上を作るためにはその分のお金(=支出)が必要であり、それらを賄うのは自分達がほぼ2ヶ月前にあげた収入から、ということだ。
当然、大きな幅で成長したい企業はそれではお金が足りないに決まってる。

 

だからお金を貸してもらう
じゃあこの足りない分をどうしよう、ということでお金を借りる。
ただ当然、貸してとお願いして1億円貸してくれるみたいなことはまずない。
過去の実績(=計画達成度や売上規模)を元に融資を受けることができる。

(VCとかだとまたちょっと違った基準だったりするけど)
そして事業計画はその融資を計算してたてていて、売上目標を達成できなかった場合、融資額が想定より下がりキャッシュフローが圧迫される危機的状況に陥る。

だから計画とか目標って夢じゃなくてクリアしないといけないハードルなんだよね。
あと事業計画は融資先との「約束」でもあるので守れなかった場合はどんどん信頼が失われていき、借入額が少なくなっていく可能性もある。
まぁ計画よりショートした分だけそもそもの支出が落ちるから、ダイレクトにキャッシュフローに影響して借り入れを行っても足りない、という状況になるんだけどね。


黒字倒産をしないために必要なこと

計画通りの売上をあげる
収入をそもそも確保することが一番大事。これによって融資の額も変わるので。

固定費を必要以上に膨らませない
固定費って簡単に減らせないんだよね。多くの企業が移転や採用に慎重になる理由。

ストック収益も増やしていく
ストック収益は月によって変動しないのでヨミをたてやすく、融資先からの評価も高い。

まとめ
会社は儲かっていても倒産することがある
そのためには計画の達成が重要


おまけ

何故会社は金儲けをする必要があるのか
金儲け=悪、という感覚が強い人が結構いる。
だけど会社が金儲け(=利益をあげる)をするのにはちゃんと理由がある。
会社はそれぞれ「社会をどう良くしていきたいのか」という目的を持って存在してて、そのために社会に対する価値や影響力をどんどん大きくしていく必要がある。
社会へ価値を提供する(利益を得る)→投資する→より大きな価値を社会へ提供する(より大きな利益を得る)→また投資する→....
この繰り返しで会社は目的へ近づいていく。
お金を稼いでまた投資して、を繰り返して大きくなっていく感じ。
逆に目的なく金を稼ぐ会社なんて泥棒と一緒かもしれないよね。
(お金もらえてる時点で一定の社会への価値提供はあるんだけどね)
そしてその社会への価値提供を継続していく(=働いている人や取引先が活動を続ける)ためにも利益が必要なわけですね。
つまりお金を稼ぐってのはあくまで会社の目的達成のための手段ってことだね。

 

ベンチャーにいると色々な情報に触れる機会があって混乱することも多いと思うけど、せっかくなので成長機会と捉えて楽しんで学んでいくのがいいと思います。

 

でもたまに疲れるので、時にはビールのんで早く寝ましょう。

業績は全てを癒し、七難隠す

ベンチャー企業にいると、大きい会社よりも業績がいい時と悪い時を経験する機会が多い。(気がする)

 

当たり前だけど、業績がよくなると雰囲気がよくなって逆も然り。

今回はいい時悪い時にどうするべきか、というお話。

 

業績が悪い時

業績が悪い度合いにもよるけれど、キャッシュフローがまずいなレベルの業績悪化は会社に対してかなり大きな影を落とすことになる。

よくある流れとしては

1.経営者の余裕がなくなる

2.現場の至らないところに目がいくようになる

3.そこにばかりアプローチするようになる

4.現場が疲弊する、不満を持つ

5.とにかく目標の乖離を埋めようとパワーマネジメントが始まる

6.経営と現場、上司と部下などの間に溝が生まれる

7.信頼関係や心理的安全性が壊れ、パフォーマンスが下がる

8.業績も伸びず、退職者も増えていく

 

ここで大事なのは

別に誰かが悪いわけじゃない

ということ。

計画通りの業績をあげられなかったのは経営計画の甘さだったかもしれないし、

現場の判断や行動が至らなかったせいかもしれない。

でも総じて誰か1人のせいで業績悪化なんてことはまずない。

まずは会社全体のせいである、と考えること、そして何より

全員が自分にも原因があるという感覚を持って改善にあたること

が大事だと思う。

人のせいにしたって解決はどんどん遠のくだけなので、

まずは自分がどうするか、そこに全員が向き合うべきだと思う。

 

また、経営とそれ以外という分け方をして考えてみる。

経営者は業績の悪い時に孤独になりやすい。

お金がなくなる=会社が潰れる=従業員の生活を守れない=自分の家族も...

といった具合に様々な背負ったものに追い込まれることになる。

これは体験した人にしか分からない緊張感としんどさだと思うし、

わざわざこれをメンバーに言おうと思う人も少ないと思う。

実際に言ってみて人が離れていくんじゃないかという不安もきっとある。

現場は現場でパワーマネジメントが強くなっていくので疲れていく。

そして自分がしたことの結果が出なけりゃ自信もなくなっていく。

そうなりゃ誰でも言い訳したくなって、やりたくないとかあいつが嫌いだからとか適当な理由を脳みそが勝手に用意することになる。

 

僕は正直業績が悪化した時のベストプラクティスは持っていないけど、

両者がどんな想いを持ってこの局面に向かっているのか、

を理解することで解決することがたくさんあると思う。

それに業績悪化の時には会社の課題が浮き彫りになるので、

嫌でもそれを解決することになる。

それを乗り越えた時の個人の成長はハンパないし、

会社として圧倒的に強くなるチャンスでもある。

 

いざ直面した時に自分も自信はないけれど、

業績悪化はお互いをよく理解し成長するチャンスだと思う。

 

業績は全てを癒す

さて、雰囲気の悪かった会社がある日突然いい雰囲気になることがある。

そう、業績があがると会社の雰囲気は一気によくなるのである。

いままでいがみあっていた2人が手を取ったり、若手がやる気に満ちていたり

ポジティブなアウトプットや未来の話なんかが飛び交うようになる。

「いい会社だな」と思えるタイミングがどんどん増えていく。

 

ただ、業績好調を理由に回復した雰囲気は業績によって壊れるのである。

そして、業績は七難を隠す。

業績は七難を隠す

業績がいい時に怖いのがこれ。

業績は無条件に会社をいい雰囲気にしてしまう。

実態のない会社でも儲かっていたら自動的にいい会社になってしまうのである。

そしてこれは経営者やマネジメント層なら重々理解しているのにも関わらず

多くの人が調子に乗ってしまうのである。

課題は見過ごされ、そもそも課題を見つけようとする人口も減る。

そしてそのままの状態が続く、と誰しもが錯覚してしまうのである。

そして業績が悪化した時に、課題が噴出し最悪の事態に直面するのである。

 

業績がいい時にこそ次の一手

業績の波を何度か経験している人は、業績がいい時に何をすべきかを理解している。

業績がいい時にしかできないことがたくさんあるということだ。

例えば育成なんかが最たる例であり、余裕がない時に育成には力を入れられない。

新規事業なんかもそう。お金と心に余裕がなければ手を出せない。

まとめると、業績のいい時にできる限り、中長期の業績にヒットする取り組みを行っておかなければならない。

惚れ惚れとする業績を眺めている場合ではなく、

次の業績悪化を招かぬように全力で未来の業績を作らなければならない。

 

 

僕は何度も何度もこの業績の波を経験しているのにも関わらず、

今だに業績がよければ調子にのってしまうし、悪化すると気分が落ちてしまう。

戒めとして書いたが、ぜひ会社を前に進めたい人にこの記事が役に立てば嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コミュ障営業マンが経営企画室で独立するまで

いま28才で、去年から経営企画室の請負で独立しました。

振り返ると今の仕事をするまでに色々あったなと思ったので備忘録がてら書きます。

 

新卒でバリバリの営業会社へ就職

まず説明しておくと、僕はコミュ力が圧倒的に低かったわけですね。

初対面の人と話すなんてマジで無理だったし、電話とかも超苦手。

ナンパとかだって今でもできないし、今でも人と話すことに不安があるくらい。

 

ただその時僕は強烈にコミュ力に憧れていて、これがないと社会で生きていけないと思った。

なのでコミュ力克服のために営業をしようと思い、激しめの営業会社に入りました。

研修では飛び込み営業なんかもやるくらいのとこ。

法人営業だったけど勿論テレアポしないと商談はとれない。

 

結論、コミュ力同士の戦場。あえなく撤退です。

教訓:苦手を仕事にしようとすんな、舐めるなよ

(当たり前です、バカだったんです)

 

ただ営業は本当に経験してよかった。

お金を稼ぐことの大変さ、コミュ力の改善などなど。

会社にはほとんど何も返せなかったけど....ごめんなさい

 

1年でWebベンチャーへ転職

さてここで改めて何をしよう、と思っても営業経験者が受けられる転職先ってだいたい営業なんですよね。

何よりたった1年でやめてるわけだから相手から信頼を得づらいったりゃそらもう。

しかもコミュ障なんですから面接も苦手中の苦手なわけですよ

でもそんな中である1つの会社が、未経験でWebマーケ職で採用してくれました。

 

ベンチャーだったので最初から大きな広告費のかかるWeb広告運用を任せてもらって、

広告管理画面に張り付いて、HTMLいじったり画像加工したりツール入れたりスプレッドシートいじりまくったりと、もうとにかく何でもやりましたね。

おそらくここの仕事が僕の社会人の基礎を作っていると思う。

自分のアイデアが形になったりお金になったり手痛く失敗したり。

しんどかったけどいろんなことを学べた。

 

ただここでも後半に成果が出せなくなっていき、とあるミスで完全に落ちる。

300万くらいの損失だったかな....(本当にごめんなさい)

コミュ力が低い1つの要因になっているメンタルの不安定さがここで炸裂。

この会社にいても迷惑をかけるだけだ、と思い辞職の意向を伝えると

「他の部署に異動してみなよ、IT部門とかはどう?」とのお声が。

結果的に3年間働いたこの会社は超絶いい人たちの集まりで、この後なんども人生を救ってもらうことになります。

 

結果を出せずエンジニアへ転向

さて、またしても未経験部門への転向。

最初はPC関連の簡単なセットアップから、徐々にエンジニアっぽい仕事へ。

iOSアプリ開発の講座を会社のお金で行かせてもらいつつ、

企画したiOSアプリの開発に着手、も頓挫。これも自分のせいなんだけど...

社内ポータルの制作を行いつつ自分の中で迷いが芽生えていき

「結局この会社に何か返せたっけ、このままだとぶらさがってるだけでは?」

と思っていると今度はなんと社長から

「経営企画室という部署で人が欲しい。異動してみないか。」

今思うとこれがそれまでと今の道を大きく分ける分岐点だった。

社長、本当にありがとうございます。

 

経営企画室へ異動

この時なぜ異動させてくれたのかは実は明確に聞いてないんだけど、

おそらく当時の上司と社長が自分にチャンスを与えてくれたんだと思う。

 

が、結論でいうとこの半年後に辞めます。

振り返ってみたら人の恩を仇で返し続けてる奴だな....と自分でも思います。

(いつか恩返ししますすみません)

 

経営企画室では社長と近いこともあって、とにかく目線が全社に向くようになった。

特に当時は組織関連の課題が多く、組織を扱う仕事をたくさんやった。

マネージャー陣と会話する機会も多いし、外部のコンサルの人とも接しなきゃいけない

現場を巻き込まないと前に進まないこともほとんどで、当時部下のインターンもいたのでそのメンバーの成長速度をマックスにしないといけない。

難しい課題にたくさん直面してたくさんの人からの信頼を失って(実際には自分がそう思っていただけだった)たくさん失敗して、それでも進まないといけないから進むみたいな毎日だった。

結果的にあまりにも自分の仕事がうまく回せず周りに迷惑をかけているという確信を持って退職を決意した。

この時は正直今まででいちばん悔しくて、いつか返したいと思っていた恩を返せないまま辞めるのは絶対に違うと思っていたけど、もうそんなことも考えていられないくらい暗い気持ちになってしまっていて(多分営業と2部署の失敗体験に引っ張られながら)、ごめんなさいと伝えて辞めました。

やめるとき、最後の納会で優秀社員賞に選ばれて少しでも返せたのだろうかと思って思わず号泣してしまった。

改めて

こうた、しんさん、しもさん、木村さん、飯田さん、世一さん

本当にありがとうございました、皆さんのおかげで自分は今も生きています。

 

転職先を絞りきれず複業〜フリーランス

ここで一旦休憩を取ることになります。

自分が社会に役に立てることって何だろう、と

本当にやりたいこと、送りたい人生は何だろうと考え始めるのはその後。

 

この時、経営企画室という経験でいくつかの会社にいいお話をもらえました。

でも僕はやっぱりどうしても自信がなくて、せっかく採用してもらったのに結果を出せずまた辞めてしまう流れはもう嫌だ、と。

なのでとりあえずインターンみたいな形で最初働かせてください、というお願いをして回ってみた。

すると以外とこれがするするっとうまくいき、いくつかの会社に業務委託で入ることになる。

これは運が良くて、経営企画室という部署に1人張るにはもう少し売上が必要だけど、実際前に倒さないといけない仕事もある。という会社が実際結構あってそこにするっと入れた感じだった。

そこからは経営企画室の業務をフリーランスとして受けるようになっていった。

というのが今までの流れです。

 

逃げや流れに塗れたキャリアで人に話すのは本当に恥ずかしいけれど、

人に恵まれて今の自分があります。

これから先は恩返しのターンに入りたい、マジで。

 

今の会社や仕事で悩んでいる人がいたとしても僕は的確なアドバイスができないけれど、こんな人間でも今はなんとなく人の役にたてている感覚は持ててます。

 

ただ、こんなしょーもないキャリアを積んだからこそ人の話を聞くことはできると思っています。

悩んだり迷ったり、息をしづらくなっちゃったり、追い詰められてしまったり

仕事にポジティブな感情を持てていない人はぜひ一度お話しましょう。

コーヒーくらいだったら奢れるかなぁ。

 

いや、酒飲みたいな。飲みにいきましょう。

 

研修って実際効果あるの?という疑問と仮説

よく企業が新卒に行う研修とか、マネージャーに育成するための研修とかやることがあるけど

どうも研修についての情報が世の中には全然ないなぁと感じてる。

 

まぁどこも研修の内容は秘密にしたい(真似されたくない)だろうし、

実際ネタバレすると効果が薄くなる研修も多数存在する。

 

自分は受けたことも実施したこともあるのだけど、結論

研修には一定の効果を期待できる

と思う。

 

詳しくは後で書きます

経営者の気持ちなんて一生分からない

よく「経営者目線を持て」って感じの話を聞くけれど、

究極無理だなって思う。近づけはするけど。

 

経営企画室で仕事をしてると、結構な頻度で経営者と優先順位の認識がずれることがある。そんでもって特に違うのは「お金」の感覚。

 

ある経営者に相談したら「給与を支払う側にしか見えない景色があるからね」とのこと。自分の財布かそうじゃないか、そういうことなのかもしれない。

 

ちょっと話がそれるけど。

スタートアップやベンチャーの経営者がポケットマネーで資金面の危機をクリアするってのは割とよくあることだと思ってて、そういうのって従業員は知らなかったりする。

家族もいるのに平気で貯金切り崩して数百万とか突っ込んだりしてる。

それで従業員に給料あげてくれって言われてるの見るとおお大変だな...と思ったりもする。

まぁ見えてないだけから誰が悪いとかじゃないんだけど。

 

会社は儲かっていても倒産するということも知らない人も多いよね。

キャッシュが足りなくて黒字倒産が起きることは全社会人、とくにスタートアップやベンチャーのメンバーは全員知っててもいい現実かもしれない。

 

営業もマーケもエンジニアも経験した自分からするといろんな部署のやんごとなき事情やそれぞれの主張は痛いほど伝わってくるし、一方で経営企画室としては代表の危機感も普段から浴びている。

 

会社として、組織として、危機感の共有は大事な要素だと思っていて

最近とくに組織マネジメントにおいて課題だなぁと感じることが多い。

 

強い組織ってなんだろうなぁ。